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研究成果

23A型侵襲性肺炎球菌感染症による関節炎性敗血 症及び化膿性椎間板炎を契機として多発性骨髄腫を発症した例

23A型侵襲性肺炎球菌感染症による関節炎性敗血症及び化膿性椎間板炎を契機として多発性骨髄腫を発症した例について、感染症学雑誌に症例報告しました。肺炎球菌ワクチン接種が小児や成人で広まって以来、髄膜炎などの重篤な肺炎球菌感染症は激減しています。その一方で、ワクチンに含まれていない抗原型の肺炎球菌感染症の割合は増加しているのが問題となっています。多発性骨髄腫は血液腫瘍の1種ですが、莢膜を有する細菌感染に抵抗が弱くなることが知られていました。今回、23A型肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症を契機に、多発性骨髄腫を発症した症例について論文をまとめ、日本感染症学会発行の感染症学雑誌に掲載されました。これは臨床医にとって重要な報告になると思われます。

https://doi.org/10.11150/kansenshogakuzasshi.e23011