HOME研究成果症例報告髄膜炎と鑑別を要した環軸椎骨関節炎(CMAJ. 2025;197(27):E811-2)

症例報告

髄膜炎と鑑別を要した環軸椎骨関節炎(CMAJ. 2025;197(27):E811-2)

細菌性髄膜炎と鑑別を要した腸球菌による環軸椎骨関節炎の症例報告がCMAJIF=12.2)に掲載されました。
歯科治療後にセフェム系抗菌薬を投与されていた方が発熱や項部硬直などが出現し、血液培養からは腸球菌を分離しました。頸椎MRIでは当初異常はないと判定されていたものの、1か月後の再検査では軸椎に異常信号を指摘し、環軸椎骨関節炎と診断しました。環軸椎骨関節炎は非常にまれであり、それが腸球菌によって引き起こされた点、またMRIでは1か月後になって明瞭な異常が示されていた点など、教育的な点が多く、一般内科学で評価が極めて高いCMAJ(カナダ医師会公式ジャーナル)に掲載に至りました。

https://www.cmaj.ca/content/197/27/E811