転移性膿瘍を起こしうる細菌に対するスクリーニング検査としての全身MRIの有用性 (Diagnostics 2026, 16(2), 223)
血液培養からMRSAを分離した患者に全身MRI(DWIBS)を実施し、前立腺膿瘍などを検出できた症例報告がDiagnostics(IF=3.3)に掲載されました。
MRSAは全身に多発性膿瘍を形成しやすく、治療が難渋する細菌です。造影CTがゴールドスタンダードですが、喘息や腎機能障害で造影剤使用が禁忌となる場合が多いのが難点です。また、PET-CTや他の核医学検査はコストが高く、放射線被ばくがあるのも問題点です。福井総合病院では腫瘍・不明熱の全身スクリーニングにDWIBSを導入・活用しています。DWIBSは放射線被ばくもなく、全身を一括で評価できるモダリティであるのが利点です。本報告は膿瘍スクリーニングへの応用に意義があり、感染症領域では未確立のDWIBSの有用性を提案しています。
https://www.mdpi.com/2075-4418/16/2/223