HOME研究成果症例報告血管型エーラス・ダンロス症候群の筋内出血(Front Rehabil Sci. 2025;6:1638656)

症例報告

血管型エーラス・ダンロス症候群の筋内出血(Front Rehabil Sci. 2025;6:1638656)

血管型エーラス・ダンロス症候群のリハビリテーション経過中に筋内出血を認めた世界初の症例報告をまとめ、Frontiers in Rehabilitation ScienceIF=1.9)に掲載されました。血管型エーラス・ダンロス症候群は血管がもろく、脳出血などを認めることが知られています。全身の運動に関しても、サッカーなどのコンタクトスポーツ、ウエイトリフティングなどは避けるべきとありますが、リハビリテーション加療についてどのような強度が安全かといったガイドラインは存在しません。
我々は様々な過去の痙性筋と筋内出血の論文を提示しながら、脳卒中後のエーラス・ダンロス症候群患者の麻痺筋の痙性が強まっている時期に筋内出血を認めていたことから、血管型エーラス・ダンロス症候群の血管脆弱性と筋痙縮を考慮してリハビリテーション加療を計画するべきであると提案しました。

https://www.frontiersin.org/journals/rehabilitation-sciences/articles/10.3389/fresc.2025.1638656/full