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研究成果

A型インフルエンザ感染症後のFisher症候群

A型インフルエンザ感染症後にフィッシャー症候群を発症した症例についての報告が、Cureus : Journal of Medical Science誌(IF=1.2)に掲載されました。Fisher症候群はギランバレー症候群の亜型で、ガングリオシド抗体が発症に関連していると考えられています。これまでの報告では、機序は不明ですが、ガングリオシド抗体はあまり陽性にならず、臨床的に診断されている症例が多いとされています。本報告では、Fisher症候群と強く関連する抗GQ1b抗体のみならず、抗GT1a抗体が陽性となっていました。また、治療のゴールドスタンダードである免疫グロブリン大量療法に加え、ステロイドパルスを組み合わせ、治療を行った点もユニークです。本報告は、神経免疫領域での重要な知見になると思われます。

 https://www.cureus.com/articles/238188-miller-fisher-syndrome-following-influenza-a-infection#!/