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研究成果

パーキンソニズムによる開眼失行に対するトリヘキシフェニジルの有用性

パーキンソニズムによる開眼失行に対するトリヘキシフェニジルの有用性についての報告が、Cureus : Journal of Medical Science誌(IF=1.2)に掲載されました。パーキンソニズムによる開眼失行は稀にみられますが、その有効性についての報告は限られています。本報告では、パーキンソニズムに対する薬剤調整を行っていた過程で、トリヘキシフェニジルが開眼失行に特に改善した症例を経験しました。これまでにパーキンソニズムによる開眼失行に対して、トリヘキシフェニジルが有効であったとの報告は1例あり、その他疾患が原因の開眼失行に対して有効であった報告が1例ありました。本例は開眼失行のメカニズムについて、またトリヘキシフェニジルの薬剤特性について論じた上で、開眼失行に対するトリヘキシフェニジルの有効性の機序について言及しました。
本学はパーキンソン病およびその類縁疾患の研究を積極的に行っていますが、本報告が患者様の治療の一助になることを願っています。
https://www.cureus.com/articles/238517-efficacy-of-trihexyphenidyl-on-apraxia-of-eyelid-opening-in-parkinsonism-a-case-report#!/