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研究成果

筋疲労に伴う脳活動の変化

運動による神経筋疲労が脳活動に及ぼす影響を世界で初めて調査し、Brain research誌(IF3.6)で発表しました。本研究は、健常成人において、持続的なピンチ動作による筋疲労が脳活動に及ぼす影響を明らかにすることを目的として実施されました。課題は抵抗下での等尺性ピンチ動作とし、課題の遂行が不可能となるまで続け、背側骨間筋の筋電図と機能的近赤外分光法(fNIRS)による脳活動を記録しました。筋疲労の指標として中間周波数(MdPF)を算出し、脳活動の指標として両側の運動前野と運動野の酸化ヘモグロビン値を算出しました。MdPFは課題の進行に伴い有意な減少を示しました。運動前野の酸化ヘモグロビン値は課題の進行に伴い増加したため、運動前野は筋疲労時に特異的に活性化されることが示唆されました。

https://doi.org/10.1016/j.brainres.2021.147469