HOME研究成果ペダリング運動で脳卒中後のStiff-knee gaitを改善 する:歩行の転倒予防

研究成果

ペダリング運動で脳卒中後のStiff-knee gaitを改善 する:歩行の転倒予防

脳卒中後に発生する棒足歩行(Stiff Knee GaitSKG)に対する効果的な治療法について調査し、Journal of Stroke and Cerebrovascular Disease誌(IF2.1)で発表しました。本研究では慢性期脳卒中患者のSKGに対するサイクリング運動(ペダリング)の即時効果を運動生理学的観点から調査しました。対象者はエルゴメーターを駆動する実験群とトレッドミル歩行を実施する対照群に無作為に割付けされました。介入の直前および直後に、平地歩行における麻痺側下肢の膝関節角度と筋電図を測定しました。介入後に遊脚初期における膝関節屈曲の最大角度と最大角速度が有意に増大しました。また、同時期の大腿直筋の活動性が有意に減少しました。ペダリング運動によって、膝関節周囲筋の過活動が抑制され、SKGが改善する可能性が示唆されました。

https://doi.org/10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2020.105035