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研究成果

脳底動脈血栓症の剖検例

病理解剖にて脳底動脈血栓症を証明した症例報告がCureus: Journal of Medical ScienceIF=1.0)に掲載されました。
食事中に急に倒れ心肺停止となり救急搬送された方について、死後CTを撮影しても死因が不明であった方について、脳を含めた病理解剖を実施し、直接死因として脳底動脈血栓症を明らかにしました。またそれに加え、糖尿病、胃食道逆流症、脂肪性肝疾患を明らかにしました。これらの病態は徐々に動脈硬化性病変を進行させ、死に至らしめることから「サイレントキラー」と呼ばれています。本症例はこれらのサイレントキラーが複雑に絡みあり、最後の「サイレントキラー」として脳底動脈血栓症を引き起こし、死に至らしめたと結論付けました。
また、本報告はジャーナルのトップページで紹介され、多くのコメントや出版後読者評価を受けた話題の論文となりました。

https://www.cureus.com/articles/367994-the-silent-killer-an-autopsy-case-of-basilar-artery-thrombosis-with-diabetes-mellitus-metabolic-dysfunction-associated-steatotic-liver-disease-and-gastroesophageal-reflux-disease#!/