HOME更新情報「全豪オープン2022」にトレーナーとして帯同しました。

お知らせ・更新情報

「全豪オープン2022」にトレーナーとして帯同しました。

2022年3月7日

リハビリテーション学科 理学療法学専攻 久保下亮 講師が、オーストラリアのメルボルンで開催された「全豪オープン2022」の車いすテニス部門に、トレーナーとして帯同しました。

 

「全豪オープン2022」での活動について

 私は、1月中旬~下旬にかけてオーストラリアのメルボルンで開催された「全豪オープン2022」の車いすテニス部門に、日本車いすテニス協会ナショナルトレーナーとしてクァードクラスの選手に帯同してきました。車いすテニスは「男子」「女子」「クァード」「ジュニア」という4つのクラスがあります。クァードは四肢麻痺という意味で、このクラスではラケットと手をテーピングで固定することが認められており、より障がいの重い選手が区分されています。

今回、私が帯同した選手は東京2020にて銅メダルを獲得した選手で、この全豪オープンでも優勝を目指しておられました。しかし、大会数週間前にアクシデントがあり、本来の調子では無い状態で大会を迎えられました。まず、トレーナーとして選手の体調を整え、その上でケガの状態をより回復方向へと導けるようケアを行っていきました。トレーナー業務は準備を朝早くから始め、ウォーミングアップ、練習、試合、ケアや時にはトレーニングと多忙な時間を過ごします。トレーナーは選手の一日の流れを把握しつつ、その大会会場の細かなルールや備品配置なども把握し、トレーニングルームやトリートメントルームの使用にも細心の注意を払います。これも選手が試合の中で最高のパフォーマンスが発揮できるようサポートするためです。

4大大会の一つである全豪オープンは、テニス部門・車いすテニス部門が同時開催なので、ナダル選手や大坂なおみ選手などスター選手ともよく会場内で遭遇します。今回初めて、そのスター選手を近くに感じながらトレーナー業務を行ったのですが、会場全体が今まで感じたことがないくらいの盛り上がりに驚きも感じました。この貴重な経験を今後の活動に生かしていきたいと思います。

 

グランドスラムモニュメントにて

 

車いすテニス「男子」決勝後のコートにて

 

大いに盛り上がったKIAコートにて