脳梁梗塞による半側顔面変形視と片側色覚異常(Neurology. 2026;106(8):e214911)

後部脳梁梗塞による半側顔面変形視と片側色覚異常の症例報告がNeurology(IF=9.0)に掲載されました。
半側顔面変形視(Hemiprosopometamorphopsia)は、対象人物の顔の半分だけが変形して見える極めて稀な症状で、脳梗塞などの疾患に伴い報告されています。今回の症例は、脳梁後部の梗塞によって引き起こされたものでした。丹念な症例観察により、顔面の変形だけでなく、対象物が蛍光色や明るく見える「片側色覚異常」や、視界の文字の半分が太字に見える「文字認識障害」を伴っていることが明らかになりました。
これらの複合的な症状について過去の文献を紐解くと、1904年にドイツ語で報告されたLachmundの文献に辿り着き、それを引用した英語文献がわずかに確認できるのみという、非常に希少な症例であることが分かりました。
Neurologyは、脳神経内科領域のトップジャーナルの一つであり、世界中の神経内科医から読まれる、非常に影響力のある学術誌です。今回の報告は教育的な観点からも高く評価され、NeurologyのResident & Fellowセッションに掲載されました。

https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000214911